すすめかた

カプセルをつかう場合


具体的には、21日は下記のような段取りですすめることになります。わかりやすく言うと、「すべらない話」と「大喜利」をミックスしたような感じです。以下で説明するとおり、ガチャガチャのカプセルを使います(もちろん、ルーレットやおみくじのようなものでも可能です)。

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【すすめかた】

  1. 参加者は、まず、じぶんの名前をちいさな紙に書きます(カードや筆記用具はこちらで準備してあります)。書き終えたら折りたたんでカプセルに入れ、袋Aに入れます。つまり、この袋には、当日参加予定の人数分の名前が集まります。これを使って、「話者」を決めます。
  2. つづいて、今回のテーマ「カフェについて考える」を、もう少しじぶんの関心や得意分野などに照らして考え、「演題」をちいさな紙に書きます。たとえば、「理想のカフェとは」「思い出のカフェについて」「サードプレイス論についてどう考えるか」などなど…。(なにしろ、初めての試みなので)どのように書くかについては、当日相談しながらすすめます。折りたたんでカプセルに入れ、袋Bに入れます。この袋には、人数分の「演題」が集められることになります。
  3. まず、袋Bからランダムにカプセルを引き、「演題」を決めます。
  4. つづいて、袋Aからランダムにカプセルをえらび、「話者」を決めます。
  5. このように、話すひとも、話す内容も、くじ引きで決まるのです。つまり、誰がしゃべるかはわかりません。また、じぶんが望むテーマ(じぶんが記入した演題)で、話ができる保証はありません。
  6. えらばれた話者は、演題を眺めつつ、2分で準備をします。必要であれば、フリップチャート(508mm×584mm)とマーカーを使うことができます。
  7. 準備時間が終わったら、えらばれた話者が、3分で語ります。
  8. 4人くらいずつ、テーブルを囲んでいるので、話が終わったら、各テーブルごとにふり返りをおこないます。運用の方法そのものについてでもかまいませんが、できるだけ、〈話者×演題〉に焦点をあてて、ざっくばらんに話をしてみてください。(だいたい10分くらい)
  9. 3〜8をくり返します。できれば4回(5回)やってみたいと思います。つまり、全員がしゃべることはできない、すべてのトピックが語られるわけではない、ということです。難しいこともあると思いますが、その時・その場でアイデアを出し、みんなの前で語る…という試みです。
  10. 最後に、袋Bに寄せられた「演題」一覧を見ながら、ふり返りをおこないます。この、game-likeなコミュニケーション方法について、意見交換ができればと思います。


コミュニケーションを構造化する

ぼくたちは、BYOをつうじて、さまざまな社会的な場面において、意識的・無意識的につくられてきたコミュニケーションのあり方についてあらためて考えてみたいと思います。それが、およそ15年ぶりに、このふたりが“ワークショップ”を企画した理由です。(BYOでは、“ワークショップ”ということばさえも、「" ”」に入れて使うことになると思います。)

会場や人数等によって、バリエーションは生まれてくると思いますが、BYOは、以下の点を考えながらデザインされます。

(1) 〈現場〉の理解は、コミュニケーションのプロセスにおいて創造される。“ワークショップ”的な集まりにおいては、できるかぎり〈現場〉の状況を、その時・その場で理解しながらコミュニケーションがおこなわれるようにします。誰もが、等しく、〈現場〉に関わりを持つことに自覚的でいたいと考えているからです。

(2) 自由闊達な、そして創造的なコミュニケーションに、シナリオはない。あまりにも“予定調和”的なシンポジウムやトークイベントは、本当に面白いのだろうか…とあらためて問い直してみたいと思います。どんなに周到に準備をしておいても、〈現場〉では何が起こるかわからない。だからこそ、〈現場〉が面白いということにこだわってみたいのです。

(3) 多少の違和感や居心地の悪さが、継続的なコミュニケーションの契機となる。多少のストレス(話す時間が足りなかった、説明がわかりづらかった、聞いていてアイデアが思い浮かんだ、ちょっとちがう意見を持っている、などなど)を感じながら解散することが、創造力を刺激するのではないかと思います。つづきが必要なら、飲みに行ってもいいし、次の約束をしてもいいのです。

参考:コミュニケーションゲーム

じつは、しばらく前に、おなじような問題意識で、コミュニケーションゲームをつくったことがあります。実際に、学会のシンポジウムで使ったこともあります。今回も、全体の流れを考える際に、昔のマニュアルを探して、参考にしました。

新井潔・加藤文俊(1999)
『NO COMMENT: 何もお答えできません』 (Ver.1.0)
[LinkIconno_comment_mod.pdf]

1999年につくったファイルの体裁等を変更したものです。